
朝井まかて『先生のお庭番』という本を読みました。
先生というのは、昨年博物館で展示を見たシーボルトのことです。
シーボルトの出島の屋敷に仕えた園丁熊吉の視点で描かれるシーボルトは
(小説ですが)人間味があって、シーボルト展とはまた違う印象でした。
シーボルトは「しぼると先生」、身の回りの世話をする「おるそん」は
オランダ領"ばたびあ"出身とか
道ですれ違う異人には「ほいっ」と挨拶するなど
ひらがなで書かれていることで
江戸時代の日本人視点がより強く出ていて面白かったです。
植物の名前がたくさん出てくるので
姿が思い浮かばない植物ははじめは検索しながら読みましたが
後半はそれもせずどんどん読んでしまいました。
長崎弁とひらがな表記が柔らかい印象を作っている気がしました。
(シーボルトも長崎弁。)
シーボルトが学位を与えたという遠江の学者がいるそうなのですが
誰なのかはわかりませんでした。
熊吉とシーボルトが自然について話し合う場面が
興味深かったです。
外国人は虫の声を騒音と感じるというのは今でもそうなのでしょうか。
環境が違えば感じ方や考え方も異なるのだろうなぁとぼんやりと思いました。
先生というのは、昨年博物館で展示を見たシーボルトのことです。
シーボルトの出島の屋敷に仕えた園丁熊吉の視点で描かれるシーボルトは
(小説ですが)人間味があって、シーボルト展とはまた違う印象でした。
シーボルトは「しぼると先生」、身の回りの世話をする「おるそん」は
オランダ領"ばたびあ"出身とか
道ですれ違う異人には「ほいっ」と挨拶するなど
ひらがなで書かれていることで
江戸時代の日本人視点がより強く出ていて面白かったです。
植物の名前がたくさん出てくるので
姿が思い浮かばない植物ははじめは検索しながら読みましたが
後半はそれもせずどんどん読んでしまいました。
長崎弁とひらがな表記が柔らかい印象を作っている気がしました。
(シーボルトも長崎弁。)
シーボルトが学位を与えたという遠江の学者がいるそうなのですが
誰なのかはわかりませんでした。
熊吉とシーボルトが自然について話し合う場面が
興味深かったです。
外国人は虫の声を騒音と感じるというのは今でもそうなのでしょうか。
環境が違えば感じ方や考え方も異なるのだろうなぁとぼんやりと思いました。


