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シャトー日記

平和な日々の記録。

津村節子『三陸の海』

8月に津村節子の『三陸の海』を読みました。
昨年の8月下旬に三陸地方へ旅行に行ったので
少しでも三陸を感じられたらと思ってタイトルだけで借りました。

津村節子は誕生日が同じというきっかけで知った作家で
『土恋』という小説を読んだことがあるきりでした。

『三陸の海』はエッセイで、三陸よりも津村氏の過去の話が多くて
思っていたのとは少し違いましたが
夫である吉村昭(小説家)との生活や三陸地域とのかかわりが書かれていて
薄い本でありながら読み応えのある一冊でした。

『土恋』では夫の焼き物が売れず大変な苦労をする奥さんが出てきますが
津村氏自身もかなり苦労したみたいです。

学習院大学で知り合って結婚し、行商で毛糸を売りながら
それぞれ小説を書いては賞に応募する生活が続いたそうです。
夫が太宰治賞を受賞したときは
「エプロンの裾を眼に押しあてた」そうです。

Σ(`v´;し)

なかなかこういう表現は最近お目にかかれないので
とても新鮮でした。

雑誌の連載だったらしく、同じ情報が繰り返される点は気になりましたが
読んで良かったです。

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本を読むきっかけ

本を知るきっかけは様々ですが
(`v´し)は映画や漫画から原作となった本を探して読んでみる
というパターンがけっこう多いです。

最近は、電子漫画?の広告で知った
大沢在昌『北の狩人』という本を読みました。
新宿が舞台の、裏社会的な人たちが出てくる話でした。
上下巻でしたがサスペンスドラマみたいで
どんどん展開していって面白かったです。たまにはこういう本も良いですね。
漫画は『雪斗』というタイトルでした。

川端康成の『眠れる美女』も映画がきっかけで知りました。
内容はなんとも…^^;
おじいさんが、薬で眠らされている少女の横で一晩過ごすという話です。
映画は少女サイドから描いていました。
小説の方、結末部分がけっこう強烈でした。

GYAO!で観た『否定と肯定』という映画も書籍が出ているみたいです。
映画で満足でしたが、読んでみようかなぁ。

音楽や映画も好きですが、やっぱり本が一番好きなスタイルです。

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映画と小説『小さいおうち』

Gyaoで映画三昧な日々です。
暑いしコロナだし…なかなか出かける気になれません。

Gyaoで『小さいおうち』という映画を観ました。
山田洋次というよく聞くお名前の監督の作品です。
昨年秋にはまっていたドラマ『凪のお暇』の主演女優
黒木華が出ていたので観てみました。

サツキとメイのおうちのような赤い屋根の家が出てきます。
音楽は久石譲。
ゆったりとした時間を楽しむ映画なのかもしれませんが
ストーリーが気になって、1.3倍速で観ました^^;
セリフはそれでちょうどいいくらいでした。

戦前の東京の一般家庭の生活が女中目線で描かれている映画です。
女中役が黒木華で、東北から雪ん子スタイルで上京するときの恰好が
可愛らしかったです。
奉公先は夫婦と男の子ひとりの家庭で、奥様役を松たか子が演じます。
その松たか子が、着物姿ですごいスピードで玄関を上がって廊下を歩いていくシーンがあり
目を見張りました。さすが歌舞伎役者の娘の裾捌き!(`v´し)なら絶対転ぶ…。

あと、カルピスらしき飲み物が出てきました♪
そういえば戦前からあったんですよね。

原作(中島京子『小さいおうち』)も気になったので読んでみました。
銃後髷という流行した髪型やレートクレームという美肌クリームなど
女性の当時の生活を感じさせる言葉が出てきました。興味深いです。

戦況が悪化するなか、女中タキは初めに奉公した小説家に偶然会ってお茶をします。
そのとき小説家が文壇について語った言葉
「…みんなが人を見てものを言うようになる。そしていちばん解りやすくて
強い口調のものが、人を圧迫するようになる。…」
が印象に残りました。
この小説家は「マドリング・スルー」という言葉も口にしています。
計画もなく秘策もなく、その場その場を切り抜けることだとか。

戦前から戦中にかけて少しずつ生活が窮屈になっていく様子が
ちょっとだけ、今の世の中の雰囲気に似ている気がしました。

ちなみに原作ではカルピスではなく真桑瓜でした^^

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ひんやり映画

Gyaoという動画サイトで
雪の女王』という映画を観ました。
2014年ドイツの映画です。

アナ雪は見たことありませんが
アンデルセンの雪の女王は絵本でむかーし読んだような…。
その原作に近い内容だそうです。
(絵本の内容はすっかり忘れていました)

子ども向け映画ですが
主役の女の子や出てくる衣装・インテリアなどが可愛らしいです。
しかも、寒そうな雪国の映像が何度も出てくるので
気分だけでも涼しくなれておすすめです!

女王にとらわれる男の子は当時16歳の俳優さんですが
声変わりしていなくてちょっと驚きました。
ヨーロッパの人たちって、12歳くらいから一気に大人になるイメージだったので。
それにしてもドイツ語って音の響きがかっこいいですね。

Gyaoで31日まで無料でみられますので
興味のある方はご覧ください^^

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『沈黙のヒロシマ』

仲川文江・尾崎孝『沈黙のヒロシマ』を読みました。

8月6日に広島で被爆した聴覚障害者の証言集で
写真集に近い書籍です。
著者の仲川さんはコーダ(両親が聴覚障害者の聴者)です。

高齢の聴覚障害者の手話は
実際その映像を映し出しているかのような
生き生きとした表現が多くて
手話を学ぶ聴者を魅了します。

手の動きの力強さや悲惨さを物語る表情などが
モノクロ写真を通じて伝わってきました。

悲惨な光景がありありと目に浮かぶのでしょう、
きのこ雲を見る目や、恐ろしいと震えた記憶を語る表情は
昨日の出来事を語るかのように鮮明なものでした。

こうした証言は障害の有無にかかわらず
どんどん聞けなくなっていくので
書籍で残っているのはありがたいですね。

8月なので、戦争関連の本を読んでみました。

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