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シャトー日記

平和な日々の記録。

月僊展

今回も名古屋市博物館の話題です。

現在開催中の企画展は月僊展というもので
こういうポスターが名古屋市内のいろんなところに貼ってあります。

2019011217470000.jpg

近所の町内掲示板にこのポスターと並んで
「ドロボウに注意!」みたいな警告が書いてあって
月僊の絵がどろぼうの絵みたいな印象になってしまっています(笑)。
ちなみにこの絵はだるまを描いた絵で月僊の顔ではないそうです。

月僊という人は画僧だったそうです。
絵師であり僧侶という立場で、名古屋市のみそ商家の生まれで
7歳で出家、江戸と京都知恩院で仏門修行+絵の勉強をして
34歳から生涯伊勢の寂照寺の住職をつとめた人だそうです。

月僊は絵でお金をたくさん稼いだので悪く言う人もいたそうですが
稼いだお金は寺の再興や貧民救済に使い
また盲人支援や大火罹災者の救済などにも尽力したそうです。

ここで書いているのは主に学芸員のレクチャーで知った情報です。
画僧という職業も月僊のことも(`v´し)はこの展示で初めて知りました。
社会福祉の貢献は僧侶ですから当然といえば当然ですが
お金を上手に集めるところは名古屋の商家の血なのでしょうか。

絵の特徴は、涅槃図の菩薩様が普通は静かな表情なのに泣き顔だったり
仙人を親しみやすく描いていたりと面白い絵が多いとのことで
説明を確かめながら鑑賞しました。

(`v´し)視点で面白いなと思ったものも挙げておきます。

陳楠という仙人がサーフィンしているような絵があって面白かったです。
もちろんサーフィンではないんですが^^;

中国の仙人の絵が本当にたくさんあって
予備知識があればもっと楽しいだろうなと思いました。
仙人の事典のような「列仙図賛」という作品は
デジタル版をタブレットで鑑賞できるようになっていました。

黄石公という仙人が片方の靴を受け取るシーンが印象に残りました。
家に帰って調べたら、兵書がほしければ靴とってこーい!
と投げられた靴を、張良が苦労して持ってきた場面だそうです。
シンデレラ的な話ではなくドラゴンボール的な話でした。そりゃそうだー。
水滸伝や封神演義(漫画)を読んだことがある人ならもっと面白いのかも。

山水図屏風もよかったです。
日本(か中国)の山と思われる山岳の中腹に芝生があり
垂れ耳の茶色い犬が楽しげに走っている様子が描かれていて
アルプスの少女ハイジの世界みたいとほっこりしました。

月僊の人柄を表す展示もありました。
硯にうたたねする人の絵を落書きをしていたとか。
赤みそが大好きで、岡崎の大田屋という味噌屋さんに直接注文し
代金代わりに絵を送っていたとか。
大田屋宛ての手紙が展示されていました。
ちなみに大田屋の味は岡崎にある、「まるたや八丁味噌」が引き継いでいるそうです。
(まるたやはこの企画展に協力しています!)
赤みそ好きというエピソードだけでもこの地域の人の心をつかみそうです。

画僧という高尚そうな職の月僊を親しみやすく紹介してくれている展示でした。
もっと渋い絵ばかりの展示を想像していたのですがそんなことなくて、面白い&楽しかったです^^
開催期間がもうすぐ終わりそうなのでまた行きたいと思います。


名古屋市博物館 月僊展サイト

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